ニューテンの部屋

政治経済関係の本の内容紹介とその勝手な独り言など書いています。

規制緩和の行き過ぎ、新自由主義のために若者が犠牲になってしまいました。

軽井沢のスキーバス事故は明らかに規制緩和、市場原理主義の行き過ぎのための犠牲であります。

労働条件の悪化が諸悪の根源です。

かつて内橋克人氏等の著書を読んでから、安易な規制緩和が社会を悪くすると危ぶんでいました。

カーサの予言
規制緩和という悪夢
悪夢のサイクル

規制緩和がもたらす功罪、功の部分だけを期待して、つまりスキーバスツアーの料金が安くなるということだけで進めていくと、罪の部分がいずれ出てくると警鐘を鳴らしていた方が、内橋さんをはじめ、少なからずいらしたのでしょうが、日本では2000年からの規制緩和をしてしまいました。
そうして新規参入のバス旅行会社が増えたのですが、結果としてこういうブラックな会社が増えたのです。
愚かな人間は、お金というものによって振り回され、苦しめられ、こういう悲しい死までもたらしてしまいます。

新自由主義が進んだアメリカでは安い飛行機業界の問題がすでに起きており、こういう例には目もくれずに日本も追従していったことに責任があるのです。

今回の責任は、安易に小泉、竹中の政策に賛成してしまった国民なのかもしれません。もちろん、私自身も含めてです。

だから、今からでも遅くはないので、方向転換すべきで、今回の事故を教訓にしたいと思うのです。

加えて、
報道は、バス会社の杜撰さを指摘していますが、たった一人の人間が40名もの人間の命を預かっているのはあまりにも責任が重すぎると思うのです。
安全装置がしっかりしていない、今のバス、自動車の装置の在り方にも問題があったのではないでしょうか。
自動ブレーキ機能が最近普及しているので、これをすべてのバスに付けるべきでは。
高齢ドライバーのブレーキの踏み間違えや最近のバスの暴走事故など、前方障害物を感知してブレーキがかかるシステム、これはかなり有効だとおもうけれど、こんな話がテレビや新聞に出てこないのは不思議であります。



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  1. 2016/01/22(金) 14:26:48|
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「資本主義の終焉と歴史の危機」(水野和夫著)を読んで

資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)
(2014/03/14)
水野 和夫

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図やデータ、文献を引用して丁寧に説明された文だった。
なかなか理解しがたい難解な表現があって、私のような経済素人には難しかったが、要点を抜き出してみた。

資本主義はもうすぐ終わる。今私たちは歴史の転換点に居る。
経済成長教の信者たちがずっとこれにしがみついていると、不幸である。
このまま成長を目指していけば、貧困が増え、格差が拡大する。中間層が没落する。
それがいっそうひどくなるだけだ。

日本は先進国の中ではもっとも早く資本主義の限界に突き当たっている。
1997年から超低金利時代に入ったのがその証である。

バブル崩壊後の経済処理については「富者と銀行には国家社会主義で臨むが、中間層と貧者には新自由主義で臨む」(ウルリッヒ・ベック)
こういうダブルスタンダードがまかり通っている。

そもそも資本主義のはじまる時期は説が色々あるが、12~13世紀だろうと筆者は思っている。イタリア・フィレンツェで利子が事実上容認された。本来キリスト教では金利を受け取ることは禁止されていたが、1215年ラテラノ公会議でおかしな理屈で容認された。
「利子が支払いの遅延に対する代償、あるいは両替商や会計係の労働に対する賃金、さらには貸付資本の損失リスクの代価とみなされるときには、貨幣貸付には報酬がなされてもよい」
教会は西欧では33パーセントが貨幣の許可ぎりぎりの線だと認めた。
33パーセントとは明らかに「過剰」であり「強欲」で、これは現在の資本家とも共通している。

新自由主義やリフレ論者たちは、せっかうゼロ金利、ゼロ成長、ゼロインフレという定常状態を迎える資格が整っているというのに、今なお近代資本主義にしがみついており、それが結果として多大な犠牲とともに資本主義の死亡を早めてしまうことに気がつかない。
成長至上主義から脱却しない限り日本の沈没は避けることができない。

ということである。

資本主義システムは不完全であり、限界も見えてきた。もういい加減わかっているのだが、もう成長するにも地球上に空間がなくなり、アフリカなどの市場が残されているだけでもうすぐなくなる。市場を求めて強欲な多国籍企業が世界に広がっているが、いずれ食い尽くしたら、どこへいくのか。国は延命策をとり、いろんなことをしてこじらせている。
水野和夫さんが実際にこの先のシステムがどうなったらいいかはわからない、としている。
  1. 2014/11/07(金) 16:38:51|
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ACTA反対

7月31日、参院外交防衛委員会でACTA締結承認案が可決され、
8月3日、参院本会議で賛成多数で可決されてしまった。
このまま衆院で可決、成立する公算が強い、と東京新聞にもあった。

「偽造品の取引の防止に関する協定(ACTA)」
「模造品・海賊版の拡散防止には国際的な枠組みが必要だ」と外務省。

これだけ聞くと中国などで作られた模造品や海賊版などがイメージされて、一見、正しい策のように感じるが、とんでもない協定のようだ。
第一インドや中国は入っていないそうだ。なんのためにやるのだろうか。
ネットでの著作権の侵害があった場合、告訴なしに起訴できるようになるので、ネット検閲、言論統制のようになる。2005年に小泉首相が提唱し、EUと日米などが署名済みだという。
小泉首相はろくなことをしなかった。彼が日本を苦しめる元凶だったとつくづく思う。

竹島だの他の刺激的な問題ばかり取り上げられて、こういう問題は影に隠されている。
消費税増税問題も隠されてしまったようだ。
あまり知らないうちにどんどん勝手に決められる。
とはいえ、政治家を選んだのは国民で、いちいち個別の問題に、これはどうでしょう、これはどうでしょう、と国民投票するわけにはいかないので、選ばれた政治家が責任を持って判断して決めるというのは仕方ないことだと思っている。

しかし、今回のACTAはひどい。TPP、消費税増税、原発再稼動、次々とひどいことをしていくことはもう我慢ならない。
気がついた欧州では250万人のデモで反対しているという。内容がよくわからないまま可決、これが怖い。

今、民主党の斉藤やすのり議員と三宅雪子議員が反対しているそうだ。
日本ではマスコミ報道は、東京MXテレビで津田大介氏が述べていたし、東京新聞にもあったが、もっと大問題にすべき問題だった。
  1. 2012/08/24(金) 14:14:38|
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売国奴に告ぐ!

売国奴に告ぐ! いま日本に迫る危機の正体売国奴に告ぐ! いま日本に迫る危機の正体
(2012/02/29)
三橋貴明、中野剛志 他

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はじめに~デフレ悪化を推進する人たち 三橋貴明

第一章 「改革」の名で日本を滅亡に導く人たち
第二章 恐慌化する世界経済と日本の行方
第三章 日本に蔓延する構造改革と新自由主義
第四章 この国に巣食う「国を売る」人々
第五章 売国ドクトリンから日本を救え

おわりに~売国奴の正体 中野剛志


という構成で書かれており、2人の対談形式の話し言葉のせいか、読みやすい文章になっていました。

主に構造改革を推進して新自由主義が蔓延してしまった日本が危ないという話です。

いまだに「日本は内向きすぎるから、グローバル化しないといけないんだよ」
「構造改革が足りないからダメなんだよ」
という馬鹿がいる…と嘆いています。
デフレというのは、新自由主義では成り立たない、説明できないそうで、今の日本はどうしたらいいか、処方箋を間違えている人が多くなってしまいました。
宮沢喜一首相や村山首相の時まではデフレだから財政出動だと正しいことをやっていたものの、彼らが引退するとあの人らはもう古い、となってやらなくなってしまったそうです。
経済学者たちが戦争中も戦後も経験していない、苦労知らずでアメリカで経済学を学んだような人が増えたというのもあるんでしょう。

それから、世間の間違った認識のひとつに、
○日本は官主導だ。
○官僚は改革を嫌がる。…実は官僚は改革が大好きだということ。
○日本は閉鎖的だ。


自信満々で元気のいい人、若くてやる気満々の人、たとえばかつてのホリエモンさんみたいな人が、この日本で大もうけして成功したいと思うならば、弱肉強食の世界で、勝ち抜く自信もあるでしょうから、自己責任で自由に伸び伸びとやりたかったことでしょう。でも私はそんな自信もないし、そんな社会は好きじゃないですね。個人レベルの話ですけれど、そんな殺伐とした、ぎすぎすした競争社会には住みたくないと思いますね。

TPP推進派が言うほど、日本の農業は今まで守られていてそんなにおいしい商売だったのか、だったら、もっとやる人が増えていたはず。食糧自給率が低い日本がアメリカから安い米、野菜を買って、急に絶たれたら、たいへんなことになるのはわかりきっていることです、と。

官僚はもともと改革好きだというのはちょっと驚きでした。中野さんはその中に居てそう感じたようです。
官僚やめた古賀さんも改革好き、彼のような人が多いとか。

三橋さんの提案は50年前作った日本中の道路や橋のインフラが古くなり、今はメンテナンス期にあり、政府はこれをやるべきだと言っています。国債発行でお金を借りて財政出動すれば、それでいいのです。もちろん東日本大震災の復興にも使います。あわせて金融緩和が必要だそうで、政府の国債を日銀が買い取ると日銀は円を刷ってその資金に当てて、市中に円が大量に注ぎ込まれ、デフレから脱却する、と言います。

マスコミや新自由主義を信望してきた学者さんたちは、構造改革、新自由主義、そこに良い点と悪い点があり、決して夢のようなばら色の政策ではないと考えて欲しいものです。一度唱えた言説を撤回するのは沽券に関わる、と学者先生はなかなか失敗を認めないようですが、そういう頑固さが間違った方向へ日本を導いてしまうのではないですか。勝った負けたでなく一緒に考え直す時が来ているのではないでしょうか。

ギリシャの選挙結果で、反緊縮派が負けてしまいました。緊縮財政の政策が続けられるという結果になってしまいました。この先もいばらの道のギリシャです。

私はこの本のお2人の政策が素晴らしい、と手放しに賞賛するとかの判断はできません。政治経済に正解の道なんてあるのでしょうか。経済学者はもっともらしいことを仰いますし、それなりに納得できるのですが、実態の経済や世界はそうなっていくのか、難しいと思えるからです。
でも、この話は今は納得できますし、このような方向に一度日本は舵を切ったほうがいいのではないか、やってもらってもいいとは思うのですが。




  1. 2012/06/18(月) 18:07:50|
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郵政民営化見直し、規制緩和のつけ

アメリカが日本の郵政見直しに不満だそうで。
さらにニュースでは、ガン保険を郵政では組み込まないことにしたそうで、これもアメリカの保険会社の圧力があったためか、配慮したのでしょう。
どこまで日本はアメリカに頭があがらない、言いなりの、情けない国家なのでしょうか。

日本の中では、国民には郵政のサービス向上のため、既得権益のある郵便業を一掃、そのための民営化だと言っておきながら、外側のアメリカではアメリカの保険業が入りたいから、とおおっぴらに言っていたりするのに。
国内だけで隠しておこうという姑息な考え。
アメリカは郵便業はいまだに国営なのにですよ。
日本の保険会社もアメリカに参入してやるっていうなら対等ですけどね。
そんな話全然聞いてません。

こういう話を聞くと、ちょと違うかもしれませんが、昔、ある子供があんまり家の中のことをべらべらしゃべるものだから、恥ずかしいと思った母親が子供に嘘をついて、悪いことは隠して、かっこうつけていた、という話を思い出します。子供だましという手を日本政府やマスコミは国民にしていたのですが、もうばれています。


小泉・竹中氏が日本をいかにめちゃくちゃにしたのがわかります。
あとからじわっとくる破壊力で。
このたびの高速バスの重大な交通事故は、明らかに2000年から導入された規制緩和のせいです。
驚くほど安い料金で運行されていたしわ寄せは安全面軽視へとつながっていました。
内橋克人氏が本「規制緩和と言う悪夢」に書かれたように、航空業に持ち込まれたアメリカの業界で起こったことと同じことが起きています。
経済的な面からの競争が激化し、結果、安全が損なわれると、ずっと前からわかっている人にはわかっていたことなのです。

かく言う私もその責任者です。当時、小泉竹中にノーと言えなかった。投票してしまったから。

規制緩和という言い方がすでにおかしい。規制=悪い、緩和=良い、こんなイメージ戦略です。
「安全規制の撤廃」ならば少し良かったかもしれないですが。
市場にまかせればすべてうまくいく、なんてバラ色の話にだまされた、詐欺にあったようなものです。
  1. 2012/05/09(水) 16:11:56|
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