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ニッポンの作り方

竹中平蔵、上田晋也のニッポンの作り方
というBS放送の番組がありますが、(一度だけちらっと観たことがあり。)
12月で最終回だったらしいのですが、ここで内容を読むことができます。
竹中氏が一体何を今考えているか、興味があったから読んでみたりしていたのですが、
最終回の言葉は唖然とすることばかりでした。

「民営化した郵政はアメリカに出資せよ。」
「構造改革をすすめよ。」
あいかわらずです。
そして最後には
「古いしがらみは捨てよ。」
「中国のことわざに”よい果物を作ろうと思ったら、できるだけ削れ”という言葉があり、栄養をそこに集めるということで、「選択と集中」に通じる理にかなった考え方です。捨てる覚悟を持ってください。」

ここには彼の冷酷さが現れていて、怖い!
人間社会を植物の手入れの話ですりかえるとは。
よく働く能力ある人には金や権力を集め、働かない無能の人には死んでもらうみたいな??

私は以前種から植物を育てたことがあるけれど、弱々しい芽は摘んで、強そうな芽を残せ、と植物の本には書いてあったのですが、せっかく芽が出たからかわいそうだなと思って、やたらに鉢を増やしてしまいました。まあ、それはやりすぎで極端でしたが、植物だからいいのですが、一体何を捨てろとおっしゃっているのでしょうか?

「今までの既得権益や古い利害を捨てる覚悟」に他なりません。
もしかしたら、自民党も民主党も、これまでの支持団体を捨てて、新たな政党へ生まれ変わる覚悟が必要かもしれません。ともすれば、政治家は党を捨てる覚悟も必要でしょう。自分が生まれ変わるためには、何かを捨てて対応していかなくてはならないんです。


では一般の国民にとっての古いしがらみとは?セーフティネット?
国民の保障制度全般のこと?
竹中さんや小泉さんを大好きな人もまだ居るみたいで、こんなこと書くと色々と反論もあるのでしょうかね…。会社員なら年功序列制度、高額の給料をもらっているあまり働いていない人とか、農業、漁業などの業種にある各種団体などのことを指してるのでしょうか?
もうすでに充分に壊してるような気がするんですが…。
彼の言うことを聞いていたら、どんな国になるのか、予想がつきませんね。

古い民家をすべて壊してリフォームすると決めたのはいいのですが、どんな形になるのか、デザインにするのか、わかりません。すべて新しくリフォームすればさぞかしすっきりと新しくていいだろうなあ、と夢見てる段階の話だけのようです。もしもアメリカのような社会が理想なのだったら、今のアメリカに何も憧れる部分はありませんけど、竹中さんはまだ憧れているんでしょうか?




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tag : ニッポンの作り方竹中平蔵

「若者のための政治マニュアル」

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(2008/11/19)
山口 二郎

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この間の元旦の討論会(NHKスペシャル)で初めて山口二郎さんを知って、興味を持ったので読んでみた。
顔は少々怖いが(失礼)、気持の優しい人だなあ、と思ったが、やはり内容もそうだった。
題名からすると、若者向けなので、わたしのようなおばさんには向いてない内容ではないか、
と思ったが、普段あまり政治など考えていなかったような女性に向けてもいいのではないかと思う。

今の学生、若者は、人間的に優しいのに、差別に対する疑問、怒りが少ない。
権力者の行動を看破できるスキルを身につけないといけない。
格差など社会の荒廃の被害を受けている若者は辛い思いをしても、自分を責め、自殺する者、あるいは逆に、戦争でもないとやってられないと思う者が出てきているという状況だという。

さらに、今の時代は昔と違って若者の居場所はない。自分を認めてもらうことが減った。平和な日本の時代では会社内のコミュニティ、隣近所、学校に参加することであったのが、なくなってしまった。

最近の若者は権利ばかり主張するといえるだろうか?むしろ、ノーである。
若いサラリーマンはサービス残業して休みも自由に取れないで過労死が起こっている。
もっとわがままに権利を主張してもいいのである。
自信をもってわがままになろうと。

権力者は我々は社会の利益のためにしているのだ、と大きな顔をしているけれど、
実は個人の欲望だったりする。

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tag : 山口二郎小泉純一郎政治新自由主義

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