始まっている未来~新しい経済学は可能か

始まっている未来 新しい経済学は可能か始まっている未来 新しい経済学は可能か
(2009/10/15)
内橋 克人宇沢 弘文

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宇沢弘文氏と内橋克人氏の対談形式の本。
宇沢氏の本は他に読んだことがありませんが、難解な部分も多そうなので、対談形式は読みやすそうだと思い選びました。
宇沢氏は1928年生まれ、東京大学名誉教授、シカゴ大学であの市場原理主義者のミルトン・フリードマンと一緒だった時期があったそうで、とても興味深い話が書いてありました。
フリードマンは事あるごとに市場原理主義のゴスペルを広めようとして同僚からひんしゅくを買っていたようで、
他の大学でも、彼の影響を受けた人は経済学部に入れないという暗黙の了解までできるほど嫌われていたようです。
フリードマンの市場原理主義は経済学とは言えない一種の信念じゃないかと言っています。
フリードマンの優れた能力というのは、日常的な問題を巧みにとらえて、たとえば、
ベトナムで水素爆弾を使うべきか否か?という議論が国内で起こった時、
「自由を守るためには、共産主義者が何百万人死んでもかまわない」と発言。
さらに(これは有名なエピソード)
彼が銀行に行って一万ポンドの空売りしたいと言ったら、「それはできません、我々は紳士だから」と言って断われる。それに対して彼は激怒、「儲ける機会があるのに儲けようとしないのは紳士とは言えない」と主張。
麻薬の規制では「麻薬をやる人はその快楽と中毒になったときの苦しみを比較して、合理的に判断で快楽を選んでいるだけ、個人の自由を制限してはいけない。」
黒人問題では、「ティーンエイジャーのときに遊ぶか勉強するかを選ぶ時、遊ぶことを合理的に考えて選んだ結果であって、上の学校にも行けないし、技能も低く、経済的貧困になるのであって、経済学者が何をすることもできない。」と話した。(それに対し、黒人の学生は「我々は親を選べません」と反論したそうだが。)

TPPのことが今話題になっているが、

戦後の自由貿易体制の大きな問題だといいます。
これをするための前提が2つあるという。
1、米を作っていたが、値下がりしたから、田んぼを工場に変えて自動車を作ることにした。
その転換がコスト、時間がかからずにできる。
2、人間は儲けるために生きているという市場原理主義。

メキシコでは何が起こったか?
2年ほど前から7万5000人と言う大規模デモが相次いでいる。
主食はトウモロコシの粉のトルティーヤ、タコス。
北米自由貿易協定(NAFTA)1994年から
この協定を締結した後、
アメリカから安いトウモロコシが輸入され、
南部の小規模零細家族経営農家が壊滅し、
流民化し、
主食トウモロコシは自ら作れない国になってしまった。
そこに、価格暴騰、自国の少ないトウモロコシまでバイオ燃料でアメリカに買い取られてしまった。
NAFTAのマイナスの影響をもろに受けてしまった。

この例を日本は良く見たほうがいいと言っていますし、本当にこういう例に目をつぶっていると
手遅れになってしまうのではないでしょうかね?
畑を一度つぶしてしまうとまた畑にするのは大変だと思う。

自由貿易を反対する陣営は
保護貿易が戦争につながるともっぱら言っているそうです。
これらすべてはアメリカの戦略。

インドもイギリスの植民地になったとき、インドはイギリスの公務員の年金を支払わせて、
軍事費もインドに負担してもらっていた。


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下書きにしたままの記事で、約一年前書いた文です。公開を忘れていました。
もう少し書き足そうとしておきましたが、ほんの少しだけ内容の紹介でいったん終わらせていただきました。
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2008年9月リーマンショックの金融危機から日本の政治経済に目覚めた普通の主婦です。今までB層とバカにされていたと気がつきました。

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