「グローバル恐慌の真相」を読んで

グローバル恐慌の真相 (集英社新書)グローバル恐慌の真相 (集英社新書)
(2011/12/16)
中野 剛志、柴山 桂太 他

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私など経済のド素人には日本は経済成長なんてもう求めなくてもいいんじゃないの、なんて気楽に考えていたのですが、やはり経済学者は日本をGDPベースで世界5位くらいにとどめて置きたいと思っているようです。
というのも、心情的に「もうこんなに消費はいらない、ぜいたくはやめよう」と思う気持ち、もっと豊かな生活、もっと便利な生活をと求める欲望は飽和しているし、道徳的にもみっともないのでわかるけれども、困るのは「将来への投資」ができなくなることなのだといいます。
老朽化したインフラの更新投資などができなくなるのはまずいこと、このことを忘れちゃいけなかったんですね。日本もこのままで行くと、壊れた橋や道路がそのまま更新できず、地震も多い中、危険な場所が増えてしまうかもしれません。

それに、経済成長のためにというより、デフレをこのまま放っておくと給与水準が下がり、生活水準が下がり、失業者が増えると人々は疎外感を持ち、将来への不安感が強まってしまう、つまり、国民がみな不幸な国になってしまいます。
アンチ成長論の間違いは将来への投資も減ってしまうという点なんですね。
それで経済成長をさせるために、このデフレを脱却しなくてはならないわけです。


それから、グローバル化の危険性について
新自由主義、構造改革を推進して、よくなった国なんてあるんでしょうか?
この本の中にありましたが、新自由主義を取り入れて構造改革を断行した結果、発展途上国へ転落してしまった国の例がありました。それはアルゼンチン、1930年ごろ、世界第5位の経済大国で景気が良かったそうですが、構造改革した結果、落ちてしまったそうです。

新自由主義、そしてグローバル化の流れはこれからがもっと怖い結果を生み出すのでしょう。
TPPも日本を痛めつけるわけで、なんとかここで踏みとどまれるかの瀬戸際です。
日本を痛めることにまったく気にならないで、米国に頭をなでられておだてられて喜んでいる一部の人たちはどんな世界、日本を理想としているのでしょうか?彼らの言説を読んだり聞いたりしてみると、もう十何年か前に言い尽くされたようなことを繰り返すのみのような気がします。企業が自由に動けて、みな競争し合い、世界を舞台に活躍できる活気ある若者がたくさん世の中にいる世界…とか(笑)

しかし、発展途上国とまではいかなくても、日本が貧しい国になっても、心まで貧しくなりたくないものです。
今は物が安く買えるから、給料低くても暮らせる、とい安易な認識もあるのですけど、仕事が賃金安くてもあるのならばいいのですが、仕事が無い場合、先ほども書いたように、心がすさんでくるので不幸が国に蔓延してしまうんですね。

企業がリストラして人件費を削ってしまう方向へいく以上はますます悪化します。㈱アシストのビル・トッテン社長のように、雇用は切らない方針で行ってくれるそういう企業がもっと増えると良いのですが。
もちろん、国がしっかりしてくれれば、それにこしたことはないのですが、期待ゼロなので仕方ありません。
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2008年9月リーマンショックの金融危機から日本の政治経済に目覚めた普通の主婦です。今までB層とバカにされていたと気がつきました。

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