おーい、でてこい

星新一ショートショート

おーい でてこーい


東京新聞の筆洗で以前紹介されていた星新一ショートショートの「おーい、でてこーい」です。
どんな話か知りたかったので、探したらありました。
私の読解力が不足していて、最初はよくわかりませんでしたが、やっとわかり、ぞくっとしました。

神社の鳥居と社があった場所に深い穴があることがわかり、その穴の深さもわからないから、人が「おーい、でてこーい」と声をかける。返事はない。次に石を放り込む。底に落ちた音もしない。深いならば、都合がいい、とばかりに核廃棄物を捨てる商売人。その穴を埋め閉じて、すっかり忘れた頃、その深い穴の正体が明らかに。空の上から、以前かけた言葉「おーい、でてこーい」の声、つづいて、石が落ちてくる。そして次に落ちてくるものは…!!ここで話は終わり。

そうです。次に落ちてくるものは前に捨てた核廃棄物のはず。あの穴は天につながっていたってわけですか。そこにはすでにビルが立ち並んでいて、町になっています。そのあとの混乱を想像できるでしょうか。

星新一さんがこの話を書かれたのはたぶん1960代~70年代のはず、日本の原発は70年代から主にスタートしたので、その前から核廃棄物の処理方法についての深い洞察力がわかります。

フィンランドで作られた核廃棄物の最終処分場も10万年間、誰も来ないようにするのに、理解させられるだろうか、という問題があると聞いています。鋼鉄製の入れ物に入れ、深く深く埋めて、人が近づかないようにと注意書きしたところで何万年後の人間に同じ言葉ではわからないはずだから、逆になにか財宝なのか、と思って掘り起こされる危険もあるわけです。

核の廃棄物最終処分場は今はフィンランドとスウェーデンのみメドをたてて決めているようですが、他の国はまだ決まっていないんですね。それなのに、3.11の前までは、世界中、原子力発電所をもっと増やそうとしていたわけです。
…これがおろかな人間世界というわけです。
そのつけは天からふってくるのではないですか。

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2008年9月リーマンショックの金融危機から日本の政治経済に目覚めた普通の主婦です。今までB層とバカにされていたと気がつきました。

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