トランス脂肪酸めぐる議論

東京新聞にあったが、トランス脂肪酸の食品への表示義務をめぐる議論が再燃しているという。
やっと議論してもらえる、これは良い傾向だと思う。ぜひとも、がんばってもらいたいものだ。

トランス脂肪酸はマーガリン、ショートニング、ファストスプレッド、クリーム、クッキー、パン、アイスクリーム、フライ用揚げ油、に含まれる。トランス脂肪酸は工業的に液体である油に脱臭のための高熱処理、水素を添加して固める硬化油に加工する過程で生成される。それが人間が摂取すると害があることがわかっている。
心臓、血管系の病気を招くおそれがある。

世界的にトランス脂肪酸の規制が広がっている。
2013年11月アメリカでもトランス脂肪酸を含む油を食品添加物から外す決定をした。
デンマーク(2003年)スイス(2003年)オーストリア(09年)も規制。
米国、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル、韓国、香港、台湾、中国では食品含有量表示を義務付けている。

私は十数年前アンドルー・ワイル著「癒す心、治る力」という本でトランス脂肪酸の危険性を初めて知った。読んだあとにちょうどその頃、宅配の生協に加入していたので、意見を寄せたことがある。生協の食品にでもショートニングなどのトランス脂肪酸を含まないパンや菓子、油を売ってほしいと書いた。その後、電話があり、貴重な意見をありがとうございました。と言われたのだが、その後、その取り組みは一切なかったようだった。今も生協のパンもお菓子もショートニングも加工油脂もたくさん使われている。

消費者庁が日本人の平均的な食生活では問題ないと結論づけている。日本人は欧米人に比べて油脂成分そのものを摂取している率が低い。従ってトランス型脂肪酸の表示は必要なしと決め付けている。

というのは表向きの言葉で、実は、私の思うに、最近の日本は経済活動が停滞するような規制はしたくない、というスタンスだからではないか?と思うのである。含有量表示にかける手間、含有量を調べる装置は一台300万円するものもあり、負担が増える。安いパンや菓子を作りにくくなる。表示すると、トランス脂肪酸含有量が多い物を買い控える人も増えるかもしれない。かといって、ショートニングをやめて、バターに、安い油からオリーブオイルに、と材料を替えると、高額になってしまうだろう。
だからといって、危険のある食品を野放しにして、規制しないという日本の姿勢はどうなのだろう。
今や経済優先の精神が骨の髄まで浸透しているのだろうか。
世界的にはもう後れを取っているが、排ガス規制みたいに頑張ってほしい。

もちろん、マーガリンよりもバターがいいか、と言われると、よりいいだけでバターにトランス脂肪酸が全く含まれないわけではないが、少ないのである。より安全だ。本当はバターよりもオリーブオイル、亜麻仁油がいい。

徐々にではあるけれど、添加物やショートニングは使いません、というパン屋も現れ、店頭でも並ぶことがあり、表示があるのでしっかり表示を確認して買うようになった。クッキーを買うとき、パンを買うとき、必ず成分を確認するようになった。韓国のメーカーのお菓子、イギリス製のクッキーなど少々高いが、安心できるものも多くなった。

国の規制は遅れていて、生協でさえあてにはならなかったので、結局、自分は自分を守らなくてはならない。

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2008年9月リーマンショックの金融危機から日本の政治経済に目覚めた普通の主婦です。今までB層とバカにされていたと気がつきました。

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