「日本会議の研究」を読んで。

参院選が終わりました。三宅洋平さんに当選して欲しかったのですが、残念でした。でも今回26万票近く取れたので、次回に期待します。ムサシによる集計マシーンの不正がなかったのか、疑わしいのですが。
ただ、ネットをあまり見ていない人たちは、三宅さんの演説を聞くことができなかったので知らないだけでしょう。
一般の人は、テレビの露出の多い人に対して、なんとなく、知っているという安心感を抱くようで、選挙の際、適当に決める場合、そういう人を書いてしまう傾向があり、結果としてこんなことになるのだろう、と…ああ。でも、そういう選挙民を責める気にはなりません。政権の戦略にまんまと引っかかっているだけで、騙すほうが悪いのです。
それで、今井絵里子とか信じられない人が当選するわけです。彼女は自民党の内容、沖縄の基地問題も改憲草案も知らないまま。
党は自分の意見などなく素直に取り入れてくれるような人が大好きなのでしょう。朝日健太郎とかスポーツ選手は格好の人選で、当選してしまいました。ある意味、洗脳しやすいタイプを選ぶんでしょう。三原じゅん子も洗脳されてすっかり右翼、特攻服着たスケバンのイメージで「八紘一宇」精神です。
池上さんの選挙特番は面白く、特に「日本会議」の存在も浮き彫りにしたのはすごいことだ、と思いましたよ。
勇気がある行動で、池上彰氏、テレビ東京に対しては気骨を感じます。創価学会で、池田会長はお元気ですか?とか聞いてしまうところとか、知らなかったことは、外務省の人に創価学会の人が多くなっていて、各国の日本大使館に学会員が集まることもあるとか、知らないことも教えてもらいました。テレビで言うとは画期的!しかし、日本の中枢にだんだんと創価学会とか、日本会議(元「生長の家」)とか宗教関係が入り込んでいることは確かで、怖い、恐ろしすぎます。日本はどうなってしまうんでしょうか。引き返せないところまできてはいないでしょうか。

つぶやきは このへんで、その自民党にべったりと入り込んだ「日本会議」の本題に。


最近の日本の右傾化はなぜか?いつごろから、どういう組織が、何をしてきたのか?
そこから始まるこの本はルポルタージュ的な書き方で、次々と迫っている。

著者の菅野完さんはこの原因をつきとめるために図書館に通い、古書を探し、集会に参加し、色々な人と会って話し、取材を続けてこの本を書き上げたそうで、どんどん追及、奥に入っている情報を出そうとしている。
そうしていると、色々な団体名や人物がたくさん出てきた。たいへん複雑だった。
調べていくうちに最初に突き当たったのが、「日本会議」の存在だった。
「日本会議国会議員懇談会」のメンバーが8人もいる安倍内閣。占める割合が多い。
「日本会議」は1997年「新しい教科書を作る会」が広がっていたころにできた。
前身団体である「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」とが統合して全国に草の根ネットワークをもつ国民運動団体である。

1960年代に前身団体である「日本を守る国民会議」と「日本を守る会」が生まれたようだ。(発起人は鎌倉円覚寺の朝比奈宗源氏。)日本を守る国民会議の代表、村上正邦が右翼学生だった長崎大学の椛島雄三らを取り込んだ。椛島ら学生は「生長の家」の信者で、村上も信者だったという。村上はやがて参議院議員になり参院の法王と言われるまでになる。それは「日本を守る国民会議」達が彼に票を与えたからである。
村上正邦が力を持つということは「日本の守る国民会議」「日本を守る会」の力が政治に力を持つようになり、1995年の戦後50年の総理大臣の談話の内容にも口を出して圧力を与えたようだ。村山総理が「侵略戦争だった」というところを反対。この時は野中広務、加藤紘一が口頭で伝えた文章と正式文を変えて、納得させ、あとでだまされたと彼らは激しく怒ったそうである。

結局、「日本会議」の初めをたどると、1969年ごろ、長崎大学の正門前で右翼の学生(生長の家の信者)と左翼の学生のケンカからはじまったようだ。
安藤巌と椛島有三から始まった運動のスタートで、草の根運動を全国に展開し、政治家に意見書を送り続ける。あたかも地方からの市民の声としてだ。これが日本会議の運動の大きな特徴であるという。

今の「生長の家」の宗教団体は社会運動や政治にはかかわらないと方向転換を図ったので、その時に反発したグループが「谷口雅春先生を学ぶ」派となってこの運動になっているようである。

46年後の今、安倍政権にべったりと入り込んでしまった。その運動の教祖的な人物はだれか、探ったところ、前にも出てきた安藤巌という人物が現れたという。彼は、「生長の家」の信者で長崎大学の学生だった。若いころの病気の経験から熱心な信者になったという。

ある学生が日本会議を離脱した話も入っていて、このエピソードは興味深い。
高校生の早瀬善彦君、最初はSAPIO、正論、小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」を読んで、保守論壇にはまり、小泉総理が靖国神社を参拝すると聞いて、地方から上京したそうだ。ここで教えられた大学のサークルに入った。それから、「学生文化会議」に入った。初めは良かったが、何か宗教めいたものを感じて違和感を感じる。彼はもっと本を読んで勉強したかったのに、と不満になる。先輩が教えてくれるのは1年目は四先生の教え、2年目は天皇信仰、3年目は谷口雅春の教え、と決まっていたそうで、その学生は、先輩に反発し、「では天皇がサリンを撒けと言ったら、みなさんは撒くんですか?」と聞いたそうだ。すると、先輩は「うー」とうなって、2時間も考えていたそうだ。その件で彼は追放されたそうだ。

「日本会議」の主張は、「右翼」「保守」の人々から見ても大幅に違う主張をしているのだという。真面目に色々な本を読んで思索したり、勉強しているのではなく、宗教団体の谷口先生の教えだけを読んでいるだけだからだろう。

神(のような教祖)の教えを守るということからはじまった思想は、早瀬君が疑問を持ったように、その教えに疑問を持ったりできないから、危ないのである。あーだ、こーだと言って、いや違う、いやそうだ、と意見を言い合えるのが正常な考えというもの。でもこういう団体は自分の頭で考えることをやめてしまうから危ないのだ。

これは創価学会という宗教団体にも言える。公明党も同じく今の安倍政権にぴったりとくっついている理由が日本会議と差がない。公明党があるのも熱心な信者がいるからだろう。

稲田智美という政治家は「生長の家」の熱心な信者で、「日本会議」の信者であることが明白になった。彼女の頭の中はすっかり洗脳されているだろうし、他の意見を聞くこともできなくなっているだろう。きわめて幼稚で観念的で疑問も持たずに戦前の日本は良かった、美しかった、人は国を守るために個人など捨てて、命を投げ出す、なんて美しいのでしょうかと酔いしれているのだろう。

自民党、民進党の中に入り込んだ、こうした議員たち、明治憲法を復活させたい人たち、今の安倍政権に巣食った人たち、いつのまにか、こうなってしまった。安倍総理の目的はおじいちゃんの名誉のため??、彼も彼らに利用されているといえば言えるかも。

「日本会議」を作ってきた人たちの草の根運動によってここまできてしまったことをあらためて驚かされるが、結局、彼らの主張は一体なんなのだろうか。具体的に彼らの理想を今の政治に反映させるために訴えてきたことは、

国旗国歌法制定、教育基本法改正、夫婦別姓反対、皇室典範改正反対、男女共同参画反対運動、朝鮮学校の補助金廃止、朝日新聞の慰安婦問題、小笠原諸島周辺海域問題、憲法改正…

このくらいである。政治的な理念というものもないし、ただの復古主義だけ。経済対策もなく、新しいアイデアもなく、日本人という誇り、プライドを頼りに、昔に帰りたがっているだけ。
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2008年9月リーマンショックの金融危機から日本の政治経済に目覚めた普通の主婦です。今までB層とバカにされていたと気がつきました。

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